サーパス工業では半導体業界をメインの市場として、フッ素樹脂に特化した流体機器を提供しております。
今まで半導体というと、パソコン、携帯などへの用途が主流でしたが、現在では、クラウド、IoT、AI、5Gなどの新しい社会の仕組みを支えるキーデバイスとなって来ております。 IoT時代を迎え、半導体が必要とされるハードは、無数に増えました。また5G世代に向けて、通信量のビックバンを迎え、メモリーの需要も無限となっていきます。
そのような新しい時代を迎えた半導体業界においてサーパス製品は、工場向けに供給される高純度薬品の輸送用容器のコネクター、また工場内の製造ラインで使用される配管部材(バルブ・流量計・流量コントローラー)などに、幅広く使用されております。
半導体・ディスプレイを製造する際には、多数の高純度薬液が使用されます。その高純度薬液は、薬品会社から各半導体・ディスプレイ工場へ種々の方法で供給されます。例えば、タンクローリーなどの大型容器、各種圧送容器など様々です。
サーパス工業では、薬品会社で製造された薬品を製造された純度のまま、各半導体工場へ安全に供給されるよう様々なコネクターを用意しております。半導体前工程・ ディスプレイ工場への電子材料の最初の供給場所となる為、非常にクリーンで、リークのない高品質な製品が要求されます。弊社では、薬液輸送用のコネクター供給を世界市場に向けて、30年以上の実績がございます。
一方、各半導体製造の前工程に目を向けますと、そこには様々な製造装置があります。そこでも、やはり弊社の商品が使用されております。圧力センサー、流量計、バルブ、レギュレータなど、薬液をコントロールし、半導体製造工程に役立てられております。そして今まで培ってきた、機械技術・電気技術・制御技術を高次元で融合し、メカトロニクス製品となる流量コントローラーの開発にも成功し、最先端の半導体製造に貢献をしております。
設立当初より、耐薬品性が必要とされる理化学機器業界向けに、フッ素樹脂製品を各種供給し、高い評価をいただいております。
創業者である今井弘が設立当初より携わっていた業界で、特にフッ素樹脂という材料に着目をし、継ぎ手やバルブなどを開発してきました。当初フッ素樹脂は、理化学業界のみで使用されており、半導体業界はまだ産声を上げたばかりで、フッ素樹脂のメイン市場とはなっていませんでした。この理化学業界での経験とノウハウを生かし、日本の半導体業界の立ち上げと共に、半導体業界へ事業領域を広げてきました。サーパス工業の様々な基礎を作ることのできた市場で、今でも高い評価をいただいております。
SURPASSの新たな挑戦として、今まで半導体業界で培ってきたコア技術に磨きをかけ、材質・仕様を見直し、再生医療業界やバイオケミカル業界向けに新商品を開発しております。現在開発している商品は、無脈動のチューブポンプ、ディスポーザブル流量計・圧力計などです。黎明期の日本の再生医療業界に新商品を供給し、社会の発展に貢献をしていく所存です。